紫は王や最上位を表すとされ、高貴な色とされてきました。日本でも、万葉集でも詠まれたほど歴史深く、馴染み深い色です。
和服でも多く使用される紫ですが、浴衣だとパープル、バイオレット、ラベンダー、江戸紫、深紫など様々な種類があります。
ここでは、そんな紫をベースとしたし浴衣をいくつか紹介していきます。
目次
紫浴衣の着こなしと帯の色
色で選ぶ
紫と白の市松模様
出典:http://www.tsuyukusa.co.jp/fs/tsuyukusa/57-6039-00021
シックな印象の市松取り文様の浴衣になります。柄が小さめのため、小柄な方でもすらりとした印象で着こなすことができます。
手筋絞りのため、ガーゼを纏ったかのような着心地で、夏にぴったり。夏着物としても着回しがきくのでオススメです。
帯はパステルカラーでまとめると優しい印象になります。
薄紫色
出典:http://kimono-kitsuke.info/?pid=34979757
薄紫の生地に、グラデーションの牡丹・菊・蝶々があしらわれた浴衣です。ピンクの浴衣に抵抗があるでも、上品な薄紫ならば大丈夫!
帯は無地の濃い紫なので、子供っぽくならず、シンプルにかつ上品にまとめられています。
柄で選ぶ
青紫に笹柄
出典:http://item.rakuten.co.jp/kyozuian/1000342/
青紫の生地に、梅紫色の笹、麻文様をベースとした植物も華やかな浴衣です。綿素材の変り織り生地なので吸湿性に優れているだけでなく、着心地も抜群、選択も簡単にできるメリットも。
白の薄地紋柄の帯は、上品な印象もプラスしてくれます。
古典柄(矢羽・手鞠)
出典:http://shop-list.com/women/yumetenbo/521424/
濃い赤紫に矢羽と手鞠があしわられた浴衣です。矢羽や手鞠は縁起物とされ、特に矢羽と紫色の組み合わせは時代劇や歌舞伎の衣装によく使用されています。矢羽に手鞠柄をプラスし、生地も紅紫色(べにむらさきいろ)にすることで明るさと愛らしさを出しています。
帯は同系色の七宝柄でまとめられており、調和のとれた浴衣となっています。白の兵児帯などで遊び心を出すのもいいですね。作り帯タイプは自由度が高いのでおすすめです。
金魚柄
出典:http://ulala.area9.jp/article/0182872.html
濃い赤紫色の浴衣に、黒・グレー・白の金魚がグラデーションになっている浴衣です。ともすれば、子供っぽくなりがちな金魚柄を大人っぽく見せています。
帯は横縞のモノトーンでまとめられており、濃赤紫の生地にマッチしています。
朝顔柄
出典:http://kururi.net/fs/kururi/13yukata-takegaki-b
落ち着いた葡萄色の生地に、白の線も美しい竹垣朝顔模様が印象的な浴衣です。二色使いのシンプルな浴衣ですが、夏らしい朝顔を細かくあしらったことで、気品さえ感じさせます。
帯は白ですっきりとまとめられていますが、薄黄や薄青でも涼やかな印象になります。
花柄
出典:http://www.tsuyukusa.co.jp/fs/tsuyukusa/55-6014-00020
明るい印象の小豆色の生地に、薄紫の鹿の子絞りと曲線も愛らしい浴衣です。濃紫の花をグラデーションにしたのも印象的です。落ち着いた雰囲気になりがちな鹿の子絞りですが、生地いっぱいに配置された花文様がかわいらしいイメージを与えてくれます。
帯は薄い色か同系色を合わせ、重くならないようコーディネートするのがいいですね。
古典柄(矢羽・花)
出典:http://store.ponparemall.com/
紫黒色の生地に、矢羽と花をあしらった浴衣です。青紫の矢羽に、淡い紫で椿、梅、桜などの花々で華やかさもプラスされ、愛らしい印象も出しています。
作り帯は金糸雀色(かなりあいろ)のシンプルな麻の葉文様で締められており、調和された配色になっています。
更紗柄
出典:http://img.ponparemall.net/
深紫地に、紫や青の更紗模様をあしらった浴衣です。細かい文様と紫のグラデーションには眼を見張るものがあります。
同系色でまとめられた鮮やかな浴衣に、薄いグレーピンクの市松模様の帯が落ち着いた雰囲気を出しています。
紫陽花柄
出典:http://www.yukatayasan.com/detail/108240.html
紫陽花も鮮やかな浴衣です。ほのかにグラデーションになった紫陽花に、菖蒲色の生地が映える印象的な仕上がりになっています。
雫柄がアクセントになっており、紫陽花柄との相性もバッチリです。小袋帯はドットの流水柄ですっきりとまとめられています。
おすすめの紫浴衣とアイテム
しじら織り高級浴衣3点セット
大ぶりの市松模様、しじら織りの浴衣になります。上品な京紫色(きょうむらさきいろ)と鹿の子模様の市松柄を大胆にあしらった浴衣は、レトロでありながらモダンな雰囲気を醸し出しています。
高級ある浴衣に襟付きの肌着を合わせれば夏着物として着用でき、帯も7種類から選択できます。下駄も付いているとあれば、かなりお買い得ですね。
綿麻浴衣コーディネートセット” 浴衣 帯 下駄 3点セット【紫地に金魚と水泡(L14W)】
変わり織りの金魚と水疱柄の浴衣です。濃紫の生地に踊る大胆な水疱の中に泳ぐ菖蒲色のグラデーション金魚が印象的です。
帯は兵児帯とリバーシブル帯が選択できるので、やわらかい印象にしたい場合は兵児帯に、すっきりとした印象にしたいときはリバーシブル帯をアレンジするといいでしょう。高級感ある浴衣、帯、下駄のセットは、手が届く値段と言えます。
【凪-nagi-】江戸紫×雪輪風 お仕立て上プレタ浴衣
\只今ポイント10倍/浴衣【あす楽】【凪-nagi-】江戸紫×雪輪風お仕立て上プレタ浴衣 nagi-03ブランド浴衣 ブランドゆかた |
シックな江戸紫色に、大胆な雪輪文様が華やかな浴衣です。白で縁どりされた雪輪文様は藍墨色と花葉色がアクセントになっています。帯を入れてこの金額ならば、ぜひおすすめしたい商品です。
【つややか古典美柄】【綿麻ゆかた】【帯プレゼント】
朝顔が印象的な浴衣です。紫地に落ち着いた色合いの朝顔を散りばめ、リバーシブルの帯で華やかさをプラスしています。
綿麻浴衣なので、涼やかな着心地を体感できます。帯は選択できないものの、どの色味でも合う浴衣生地なので、問題はないでしょう。
リバーシブルの帯を自由にアレンジして自分なりの着こなしをしてみてください。
高級プリント絹扇子★全9柄
扇子は必ずしも浴衣着用時に必要なものではありませんが、暑い時に扇ぐこともできますし、ちょっとした“粋”な雰囲気を出すのにもおすすめです。ヘアアクセサリーや帯飾り帯紐などの小物でも十分ですが、洒落た扇子を帯に挿すのもいい装いのアクセントになります。浴衣の色に合わせて、自分なりに選んでみてください。
尚、帯に差し込む場合は帯の巻き目の間に、開く方を上にして左脇に入れて下さい。(もちろん、カバンに入れてもOKです)うちわよりワンランク上の小物をどうぞ。
いかがでしたでしょうか?日本が大和と呼ばれていた時代より高貴色とされていた紫は、日本人が似合う色の1つとされています。年齢問わずの紫は、冠婚葬祭や和服で“ハズレ”がない色といえます。
艶やかな紫、素朴な紫、淡い紫、多様な紫の浴衣で、お気に入りの一枚が見つかることを願っています。